ケアマネジャーになってからよりも、なる前の経験値が重要です

ケアマネジャーになると現場業務から離れて事務仕事中心になります。

そうなると、ドンドン「現場感覚」が薄れてしまいミスマッチなプランニングをしてしまうことになります。

また、ケアマネジャーになるまでにどれだけ多くの現場を経験しているかがとても重要です。

現役のケアマネジャーやこれからケアマネジャーを目指す方にも大事な内容なので、軽く目を通して見て下さい。

 

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ケアマネジャーの事務仕事は予想以上に膨大

実際にケアマネジャーの業務をしてみると、その事務仕事の膨大さに驚きます。

ケアプラン、経過録、モニタリング、申請書類、意見書、実績書類、提供票、利用票、書類、書類、書類・・・

介護保険に定められた書類ですら数多くある中で、自治体独自のサービスや福祉サービス、福祉以外の生活に関するサービス利用に関する書類も併せると、ケアマネジャーの仕事は書類との戦いになります。

そんな書類の多くをパソコンで作成することになるので、パソコンが苦手・よくわからないというだけでケアマネ業務について行けなくなることは確実です。

パソコンというか書類作成、ワープロの知識ですね。

そこは最低限持っていた方が良いです。

 

 

そんな書類作成に日々追われていると、当然事務所でパソコンの前に座って作業している時間が増えていくので、利用者と直接関わる時間というは本当に限られてきます。

月1回の訪問のときに会うだけになってしまう利用者が大半なのが現状です。

その月1回の訪問ですら、訪問から帰宅後にはモニタリングや経過録、サービス事業所への連絡などが控えていることを考えると、ゆっくり落ち着いて利用者と向き合っている精神的な余裕が無いことも多々あります。

 

そもそもケアマネジャーに課せられている事務作業の量が多過ぎます。

年々、毎月、何かしらの作成書類や提出書類が増えていきます。

既存の提出書類でも項目がドンドン追加されて作成に掛かる手間も時間も増えています。

本当にこの書類は必要なのか、誰のための書類作成なのか、と常々思います。

ケアマネジャーの作る書類が利用者・家族の介護生活に少しでも役に立ち良い影響を与えるのであれば時間と手間を掛けても作る必要と価値はありますが、多くは「制度で定められているから」「監査のため」に作っているような書類ばかりです。

 

 

私自身がケアマネジャーとして未熟で書類を有効活用できていないだけかもしれませんが、周りのケアマネジャーを見る限りでは有効活用できているケアマネジャーの方が少数です。

皆無かもしれません。

でも作らないと保険者からペナルティを受けて最悪ケアマネ免許剥奪され事業停止処分を喰らってしまうので、利用者・家族そっちのけで書類作成に没頭せざるを得ない現状があります。

 

残念な現状ではありますが、そんな現状があることは確かで嘆いていても何も変わらないので、そんな現状を踏まえた上でのケアマネとしての立ち回りが重要になってきます。

膨大な事務仕事に追われて「介護現場」から離れて何年も経つと、本当に「介護の感覚」が鈍ってきます。

介護の現場も日々進歩しています。

介護の技術も知識も次々に新しいものが考えられ、サービス種別も増えケアのやり方自体も日々変化しています。

ケアマネジャーになると自分がケアマネジャーになる前に経験した現場の知識と技術を頼りに業務を回すことになるので、年数が経つに連れてドンドン古く使えない知識や技術になってきます。

そのことにケアマネジャー自身が気付いていれば良いのですが、気付かずに自分の古い感覚で現場の介護職の方と接していると色々とトラブルことも少なくありません。

まずは、

ケアマネジャーになると「現場感覚」はドンドン薄れていく

ということを意識することが大事です。

 

ケアマネジャーも可能な限り現場に出た方が良い

ケアマネジャーになったら現場業務から完全に離れてしまうことの方が多いと思いますが、できるだけ出た方が良いです。

と言っても先ほど書いたように膨大な量の事務仕事が日々待ち構えているので、言うのは簡単ですが実行するのは難しいです。

同一法人内に特養やショートステイ、デイやヘルパーなどがあれば介護現場にも出やすいですが、ケアマネジャー単独の事業所であれば更に難しくなります。

たとえ同一法人内に別サービスがあったとしても、たいして役に立たないケアマネジャーが頻回に顔を出していたら邪魔になって迷惑を掛ける可能性もあります。

なので現場に出ると言っても実際に出るまでには上司や管理者の許可や現場スタッフの理解や協力、ケアマネジャー自身の仕事の調整など乗り越えるハードルは多くあります。

それでも現場に出た方が良いです。

無理してでも出た方が良いです。

私自身、10年前にケアマネジャーの資格をとってすぐにケアマネジメント業務をやり始めましたが、その間にもヘルパー業務やデイサービス業務、介護タクシー業務などを手伝ってきました。

勤務表上には私の名前は挙がってこないのでボランティアのような感じではありますが、現場の戦力になるように動ければ嫌がられることも無く、何よりも自分自身の「現場感覚」が衰えないのが一番のメリットでした。

あと各事業とのスタッフとも近い距離での関係性を築くことができるのが強みです。

 

事務作業だけでなく「現場感覚」があればケアマネジメントに自信が持てます。

また現場目線でプランニングすることができれば、現場スタッフからも信頼され困ったときに助け合う関係性が築けます。

 

顔を出しやすく手伝いやすい現場を見つけて業務に関われる関係性を作っておくと、日々のケアマネジメントに非常に役に立ちます。

特にケアマネジャーの業務年数が増えるほどにその効果を実感できるようになります。

 

ケアマネジャーになる前に1つでも多くの現場を経験した方が有利

ケアマネジャーになるためには5年の現場経験が必要ですが、その5年をどのように過ごしたかでケアマネジャーになってからの仕事のやり方が大きく変わります。

 

  • 特養で5年
  • ヘルパーで5年
  • デイで3年、ショートで2年
  • 看護師で5年

 

全てのケースで持っている知識や技術は異なります。

その自分が持っている技術や知識で利用者のケアマネジメントを進めていくことになるので、全てはケアマネジャー次第です。

居宅のケアマネジャーであれば、自分の経験があるサービスだけではなく在宅サービス全ての知識が必要になります。

施設を見学したり話を聞いたりすることで各サービスの知識を得ることもできますが、自分が実際にそのサービスの経験があるのが一番強いです。

実際の業務内容もわからずにサービス調整をしてケアプランを組むと、後々トラブルになることもあります。

といってもケアマネジャーが全てのサービスの内容を理解や把握できるわけでもなく、実際にケアをするのはそのサービスのスタッフなので、基本的には全面的にお任せで良いと思いますが、全く何も知らないのと少しでも現場のことを知っている・知ろうとしているのとでは全く変わってきます。

 

  • デイサービスで最も大変なのは入浴?送迎?
  • ショートステイで一番忙しい時間帯は?
  • ヘルパーの訪問依頼で一番多い時間は?

 

などちょっとしたことを意識しているかいないかだけでも、その事業所との関係性も変わってきます。

こういう情報は、実際にそのサービス業務に就いたことがあるのが一番理解しやすく意識しやすいです。

なので、

ケアマネジャーになる前に1つでも多くのサービス種別の現場を経験していると強い

です。

本当に強いです。

特養の介護現場しか知らなければ、ヘルパーやデイなどの在宅サービスの知識は少なかったり、福祉用具の種類や使用方法などもわからなかったりします。

逆にヘルパーの経験しかなければ、施設ケアの知識がなく実際のサービスがイメージしにくかったりします。

といっても簡単に施設をコロコロ変わることもできないですし、自分の思う部署に配属されるとも限りません。

結果的に同じサービス事業所で5年経験してケアマネジャーになることもあると思いますが、

ケアマネジャーになる前に各介護サービスの現場も意識しておく

ことは大事です。

意識すれば自然と情報は入ってきます。

全く意識しないと情報は全く入ってきません。

この積み重ねが大きいので、まずは意識するところからスタートです。

 

まとめ

ケアマネジャーになる前には1つでも多くの現場経験を!

そして

ケアマネジャーになってもなるべく現場に出る!

です。

ケアマネの仕事術
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