介護職は真面目な方が多いです。
仕事に対する姿勢も普段の私生活においても、真面目で一生懸命な方多いです。
もちろん良いことなのですが、真面目であるが故に起きる問題もあると感じています。
真面目が過ぎると精神を病みやすい
介護の仕事に限ったことではないですが、真面目であればあるほど精神を病みやすいです。
どちらかといえば自分は不真面目な人間だと思うのですが、仕事をする上で、特に介護の仕事をする上では真面目でないと上手く行かない部分も多く、半ば強制的に自分を真面目な人間として演じている部分はあります。
最初は演技であっても長年真面目を演じていると、真面目な自分が本当の自分のようになってくるものです。
介護の仕事をする上では真面目な自分がとても役に立つので良いのですが、真面目な自分で居続けると何かあったときの精神的な落ち込みや変動が激しくなり、急に意欲が減少してマイナス思考になって活動量が減少してしまうことがあります。
元々不真面目な自分が真面目を演じているから落ち込んだりするのかもしれませんが、仕事ができなくなるぐらい精神を病んでしまう介護職の方というのは、元来真面目が過ぎるが故にトコトン精神が落ちてしまうのだろうなと思います。
いえ、不真面目な自分ですらちょっと真面目を演じていると気持ちが落ち込むぐらいなので、生粋の真面目な方というのは何かあったときの落ち込みも相当大きいはずです。
真面目に生きているとちょっとしたことですら自分の責任のように感じ、自分でなんとかしないといけないように思い込み、早く何とかしないと大事になるように思えてしまい、そんな思考が積み重なると途端に気持ちが重くなって動けなくなります。
真面目・不真面目は関係なくただ意識の問題なのかもしれませんが、真面目に生きようとすればするほどに周りの目が気になり他人の意見に左右されるようになり人の顔色を伺って不要な神経を酷使して疲弊して非常に生きにくいなと実感しています。
たまには不真面目になることも必要
仕事や私生活に支障をきたすほど精神が病んでしまっては本末転倒なので、そうなる前に気持ちを立て直す必要があります。
自分が気持ちの落ち込みを感じたときには、
真面目に考え過ぎだ。不真面目になろう。
と意識するようにしています。
この「不真面目になろう」が結構重要で、そう考えるだけで気持ちはずいぶん軽くなります。
元々不真面目な自分だから簡単にそう思えるのかもしれませんが、要は落ち続ける気持ちをどこかでフラットに戻す必要があり、その息抜きやリラックスの方法を自分なりに持つべきです。
それをせずにマイナス思考を持ち続けるとドンドン気持ちが落ちていき、それに比例して身体も動かなくなり、最終的には精神が病んで仕事もできなくなってしまいます。
「まいっか」
「なんとかなるさ」
「明日考えよう」
真面目に生きているとこういう言葉を思うことの方がマイナスに思えてきますが、落ち続ける気持ちをプラスに変換してくれる大事な言葉です。
そもそも真面目じゃないと介護の仕事は続かない
何年も介護職を続けている時点で、基本的に真面目な人です。
そこに更なる真面目さを積み重ねる必要などなく、必要なのは不真面目さです。
と個人的には思っています。
仕事に限ったことではなく遊びでも何でもそうですが、ある程度のゆとりや余裕がないと心から楽しめません。
そのゆとりや余裕は真面目さとは反対の不真面目さからくるものです。
どんな強固な糸でも引っ張り続けるといつかは切れます。
人の気持ちも同様です。
真面目にピンっと張ることが必要な場面も当然ありますが、そうでない部分では適度に緩めて張りっぱなしにしないことが大事です。
元々不真面目な人に「不真面目になろう」なんていうと間違いを起こす可能性がありますが、真面目だと断言できる介護職だからこそ不真面目になることを意識する価値があります。
真面目と不真面目の比率
どれぐらい不真面目になるのが良いかと考えたときに、個人的には半々ぐらいでも良いと思います。
何が真面目で何が不真面目なのかという判断基準ですが、自分が「これは不真面目だ」と思うことは全て不真面目です。
その自分基準での不真面目さを仕事の中でも私生活でも意識して取り入れてみると、モノの見え方、感じ方、人との付き合い方が変わっていきます。
それを続けることで人生も変わっていくものと思います。
そんな不真面目を取り入れた人生が幸せで有意義なものがどうかはやってみないとわかりません。
真面目に生きた方が間違い無く幸せで正義だ!という考えであればその人生を突き進めば良いと思いますし、真面目で日々の生活に疲れているのであれば少しこの不真面目を意識すれば何かが変わるキッカケにはなるかもしれません。
要は、『普段自分が考えないこと、周りの人がやっていないようなことをやってみる』というのが結構重要で、その意識があるのと無いのと、そういった行動をするのとしないのとでは人としての幅が違ってきます。
何よりも、多少不真面目に生きている方が自分自身が楽であり楽しくもあります。
真面目で毎日楽しければ何も言うことはないのですが、ギスギスと他人や自分に不満をぶつけている日々であれば「不真面目マインド」を取り入れてみるのもアリではないかと思います。
まとめ
伝わりにくいとは思いますが、気分転換や意識改革の方法の1つとして「不真面目マインド」が有効ではないかという話でした。
ポイントはなんとなく不真面目になるのではなく、本気で不真面目になることで、ただ頭で思うだけではなくしっかり実行するところまでやり切らないと、その場だけのことで終わってしまい気分や意識は変わらないので、やるからには不真面目を貫くことが大事です。
「仕事を1時間サボる」と決めたなら実行しましょう。
きっと気持ちは変わるはずです。
仕事を1時間サボって罪悪感の方が大きければその不真面目は自分には向いていないので別の方法を考えましょう。
仕事を1時間サボって多少でも気持ちが変化したなら大成功です。
日々の小さな意識の変化が、積み重なって大きなことをやり遂げる原動力や発想力に繋がるものです。
楽しく仕事したいですね。
いえ、楽しく生きたいですね。