足腰が弱ってきたときにまず頼りにするのが杖です。
杖にも色々な種類があり、身体や環境に合わせた杖を使うことで安全な歩きを手助けしてくれる心強い道具です。
そんな便利な杖なのですが、前から1つ不満点がありました。
それは、

自立しない(手を離すと杖が倒れてしまう)
ということです。
手を離すと杖が倒れてしまうのは当たり前のことなのですが、歩くことが不安定な方が使う杖が簡単に倒れてしまうのはもったいないことだなと思っていました。
屋内外に関わらず、倒れた杖を拾おうと腰を屈めて苦労されている姿をあちこちで見かけます。
杖を倒さずに置くことのできるアイテムは以前からいくつかありました。
新しいタイプのものも出ているようなので、それぞれご紹介いたします。
フック式杖ホルダー
テーブル等の端に固定し、フックで挟むことで杖を固定するタイプのものです。
病院の支払い窓口、スーパーのレジ、市役所の窓口など、必ず杖を手放す機会がある場所ではたまに設置されているのを見かけます。
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便利な商品ですが、折角設置されているのにあまり活用されていないケースもよく見ます。
その原因として、
テーブルと同化してわかりにくい
テーブルが白色、杖ホルダーも白色などの同系色だと、パッと見たときに気づかないことも多いです。
設置するのであればテーブルや棚とは違う目立つ色の杖ホルダーを設置した方が良いです。
また、目立ってもこれが杖を固定するための道具だと認識されていないこともあります。
不特定多数の方が使用する場所に設置するのであれば、杖ホルダーであることを伝える案内板なども必要です。
ピンポイントで挟まないといけない
杖をしっかり固定してくれるのですが、フックの間にきっちり杖を差し込む必要があります。
足元がおぼつかない状況で決められた1カ所に杖を差し込むのは思っているよりも難しいのではないでしょうか。
上手く差し込むことができないから使わないというケースもあると思います。
自宅で固定の場所で決まった人が使う場合などは、本人が使いやすいように設置することができるので、慣れるのも早く使い勝手も良いです。
杖に取り付けるタイプ
杖に折りたたみ式の細長いプレートを取り付けて、そのプレートで杖をテーブル等に固定するタイプのものです。
使わないときは折りたたむことができるので邪魔になりません。
テーブル固定式とは違い、平面であればどこでも杖を固定することができます。
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杖を使って外出する機会が多い方にとっては、行く先々に杖ホルダーが設置されているとは限らないので、このホルダーを杖に付けていると便利です。
ただこのホルダーも使うことを意識しないと、付いていることを忘れてそのまま壁に立て掛けてしまうこともあると思います。
折角杖に付いているのにも関わらず、杖の下の方までずり落ちてしまっているのを見かけることもあります。

杖を購入すると最初から付いている場合もあるので、きっちり説明を受けて有効に活用したいですね
杖先のゴムを替える
杖の先のゴムを幅の広い多点タイプに交換することで、倒れることなくどこでも自立するようになります。
杖によって太さが違うので、自分の使っている杖に合ったゴム先を選ぶ必要があります。
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杖先のゴムを交換すれば、テーブルや棚などがなくてもどこでも自立することができるので、杖の自立に関していえば一番便利な商品です。
ただ、杖先を多点タイプに交換すると、杖の使用感が変わります。
杖を地面に突いたときの感覚が変わってきます。
また杖自体が少し重くなります。
慣れていないと逆に使いにくくなってしまう可能性もあるので、交換する際には事前の確認をした方が良いです。
【新】壁に貼り付けるシートタイプ「たてかけ君」
すべり止め加工のされているシートを壁に貼り付け、そのシート部分に杖の持ち手を置いて使用します。
シートは粘着テープになっており、壁に貼り付けるだけで使用できます。
薄型のシートなので、平面だけではなく曲面やコーナーにも貼り付けることができます。
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シートの大きさは、横30cm×縦20cmです。
事前にシートを貼っている必要がありますが、フックタイプの杖ホルダーよりは大雑把に置いても固定してくれるので、使い勝手はこのシートタイプの方が良いです。
杖を手放すことの多い場所にそれぞれ貼っておけば、とても便利に使えますがその分コストも掛かります。
杖の持ち手が滑らなければこのシートでなくても良いので、何か別のもので代用することもできそうです。
まとめ
介護施設などでは、ペットボトル等を工夫して杖ホルダーをテーブルや椅子に取り付けているのをよく見掛けます。
自宅でもあるものを有効活用して安全に使い勝手良く杖を使用したいですね!