介護の仕事とAIについて考えてみました

今後の世の中は、AI(人工知能)の進化により仕事の在り方・働き方が大きく変わっていくと言われています。

例えば、銀行の窓口業務などは全てAIが行うことになるとか、スーパーのレジも全てAIで無人化されるようになると言われています。

すでに少しずつ機械化・自動化の流れは起きています。

では介護の仕事はどうなのでしょう。

介護の仕事とAIについて考えてみたいと思います。

 

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AI(人工知能)に仕事が取られる?

これまで人間がやっていた仕事をAIがするようになれば、当然その仕事をする人はいなくなります。

その部分だけを見ると人の仕事をAIが取ってしまい人の仕事がなくなるように思えますが、そう簡単な問題ではないようです。

その理由の1つは、日本の人口減少にあります。

 

日本の人口は令和元年の現在で1億2600万人です。

20年後の2040年には1億1000万人になります。

35年後の2055年には1億人を切り、その後も人口減少は続くと予想されています。

更にこのグラフをよく見てみると、総人口は減少していく中で75歳以上の人口は増加しています。

つまり減少しているのは全て働き盛りの人達だということです。

15歳から64歳の年齢を見ると、2010年から2065年にかけて約半分まで人口が減ると予想されています。

今2人でやっている仕事を1人でやらなければならなくなる、ということです。

そんなことを続けるのは無理なので、人口が減少した分のフォローをする必要があります。

そこで活躍するのがAIです

AIに活躍してもらわないと困る未来がもうそこまで来ています。

なのでAIは人間の仕事を取ってしまうのではなく、人口減少による経済力の低下や生活の質の低下を防ぎ、更に便利に生活しやすく働きやすくするために不可欠なモノ、だと言えます。

 

介護の仕事とAIはどうなの?

介護の仕事はAIが取って代わることが非常に少ない分野の仕事だと思います。

直接高齢者の方と接する部分というのは、AIが代わることができないので今後も人間が対応していくことになると思います。

だから介護の仕事はAIに仕事が取られなくて良かった!ということではなく、先ほども書いたように人口減少による人手不足は確実にやってくるので、それは介護の分野も例外ではありません。

もうすでに多くの介護施設が人手不足で運営自体が困難になっているところも少なくないです。

それが更に加速することになります。

そういった世の中になっていく中で、AIに任せることのできない分野の仕事というのは、かなりピンチです。

介護保険制度の存続すら危うくなるのではないかと思えるぐらい、今後の介護サービスというものをしっかり考えていく必要があると思います。

人口が減少しても介護の仕事をしたいと思える人を1人でも多く作るために、現状の介護職の待遇改善や制度やサービスの見直しも必要です。

それに加えて、今後のAIの進化を介護事業としてどう活用していくのか、ということも考えておくべきだと思います。

間違いなく人口減少はやってきますし、確実にAIが人間の仕事の多くを代替する世の中になります。

代替しにくい介護現場でのAIの活用とはどんなところにあるのでしょうか

 

ケアマネジメント業務をAIに

AIに代替しにくい介護事業ですが、最も代替しやすい部分がケアマネジャーが業務担当をしている「ケアマネジメント」の部門だと思います。

前回の記事でもケアマネジャーの作るケアプランについての記事を書きました。

 

 

現状のケアプランはほとんど形式的なものになってしまっています。

形式的なものを作るだけであれば、わざわざ人間がやらなくてもAIに任せれば済みます。

高齢者や家族の介護に関する希望や要望を聞き取り、必要なサービスを見つけて利用できるよう予約調整を行い、利用実績の入力及び介護保険の請求業務などをAIに任せることはできると思います。

今後増え続ける高齢者に対し、ケアマネジャーの数が圧倒的に不足してくる日が来ます。

現在の制度では1人当たりのケアマネジャーの標準担当件数は35件と定められています。

1人のケアマネジャーが介護保険を利用する高齢者を40人以上担当すると報酬が減額される仕組みになっています。

1人で多くの高齢者を抱え込むな、ということだと思いますが、そんなことを言っていられない時代がもうそこまで見えています。

ただ、だからと言って50件も60件も1人のケアマネジャーで対応できるかと言えば、現状のケアマネジメントの仕組みでは無理です。

書類作成などの事務処理が多過ぎます。

その事務処理が確実に直接的に高齢者や家族にとってプラスになっているのであれば良いのですが、その多くが形式的な作業になってしまっているのであれば、AIに代替してしまい、もっと価値と意味のあるケアマネジメント業務へと移行するべきです。

今後のケアマネ業務はAI管理がメインになると思います

 

介護現場にもAIを

導入しにくい介護の現場にも、AIを導入する部分は十分あると思います。

例えば施設入所者の体調管理です。

体温・血圧・脈拍・食事量・排泄間隔・睡眠時間等の生活に関する数値を全てデータ化し統計をとり、予後やリスク管理をAIが算出してくれれば、業務軽減とリスクヘッジに繋がります。

その他、様々なセンサーや監視カメラを使用した転倒予防・徘徊対策による人員配置の軽減も期待できます。

 

「AIを管理する」という新しい仕事も

人間の代わりにAIが仕事をしてくれるとしても、全てをAIに任せて放ったらかしにできるわけではありません。

その導入したAIを維持・管理・活用するための専門職が新たに必要になります。

それはAIの種類によって簡単なものから複雑なものまで様々だと思いますが、今後の自分自身の仕事のキャリアや方向性を考える上で、AIを管理する仕事も意識することが大事です。

せっかく就いた仕事がすぐにAIにとって代わられてしまってはどうしようもないです。

「AI」なんていうと難しそうなイメージですが、パソコンやスマホを毛嫌いせずに積極的に慣れておくことだけでも違うと思います。

 

まとめ

日本の人口減少が進むと同時に、仕事のAI化もドンドン進んでいくことは確実です。

それは介護の仕事も例外ではないので、介護の仕事を続けていく中で、現在やっている業務のどの部分がAI化されそうか、どの部分をAI化すれば介護の質の向上や業務負担の軽減につながるのか、ということを意識して仕事をする必要があると思います。

ただ漠然と毎日の仕事をこなすだけではなく、少し先の未来を見据えて目の前の仕事に取組みたいですね。

その方がきっと楽しいです。

 

 

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